群馬県伊勢崎市のインナーチェンジングセラピーに基づいた心理カウンセリングオフィス
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カウンセラーブログ

    • 2024.12.05
      • 交流分析

      禁止令 ③ / 存在するな

      群馬県伊勢崎市の公認心理師、心理カウンセラーの梶間久美子です。

      今回は【存在するな】という禁止令について解説したいたします。

      ロバート L. グールディング

      【存在するな】という禁止令を決断すると、大人になって死にたくなったり、消えたくなったりすることがあります。

      禁止令の概念を提唱したロバート L. グールディングは、『今までの人生の中で、一度でも「死にたい」「消えたい」と思ったことがある人は 「存在するな 」の禁止令決断をしている』と言った、そう私は学んでいます。

      あなたはどうですか?

      ご自身の性格分析にこの記事をお役立てください。

      親からのメッセージ

      【存在するな】という禁止令は、どういうふうに親から非言語的メッセージを与えられるのか、そこからお話していきます。

      例えば、

      あからさまな無視・叩く・暴言

      子どもがなにか親に求めた時に、親があからさまに無視したり、叩いたり蹴ったりする。暴言をはく。

      このようなことがあったら【存在するな】の禁止令メッセージに該当します。

      子どもは「私はいない方がいいんだ」「邪魔な存在なんだ」「生まれてこなければよかったんだ」というふうに決断していくわけです。

      それが【存在するな】です。

      お前がいるから(子どもがいるから)・・・

      例えば、「お前がいるからお母さんは離婚しなかったのよ」

      一見、子どもを大切にしているメッセージの言葉かもしれませんが、子どもにはどんなふう伝わることが多いのか。

      子ども側は「私がいたからお母さんは不幸になったんだ」「僕がいなければお母さんは幸せになったに違いない」

      このようなメッセージに聞こえることが多いです。

      お前さえいなければ

      あからさまに「お前がいない方がよかった」というのは、つまり「お前は存在しない方がよかった」というような禁止令メッセージとして伝わることがあります。

      苦労する親の姿

      親が自分の人生を楽しんだり、日々の瞬間で幸せを味わうのではなく、なにかいつも苦労している姿。

      その姿そのものが非言語的メッセージとして伝わることがあります。

      子どもは「私が生まれてこなければ親は幸せになれたのに」「私がいなければ親は苦労せずに済んだに違いない」つまり「私は生まれてこなければよかった」と決断するかもしれません。

      親が人の死を喜ぶような態度

      親がニュースや親戚、ご近所などへ、なにか人の死を喜ぶような態度から「死というのは人から喜ばれるものなんだ」というふうに幼い子どもは間違って決断することがあります。

      根深さの違い

      禁止令決断は人により、どれくらい根深いかが違います。

      それは、決断した年齢によります。決断した年齢が小さければ小さいほど非常に深刻なものになります。

      【存在するな】の禁止令もそうです。

      タイプ1

      小学生の頃に決断したものを『タイプ1の禁止令』と言います。

      タイプ2

      6歳より前に決断したものを『タイプ1の禁止令』と言います。

      タイプ3

      3歳より前に決断したものを『タイプ3の禁止令』と言います。

      タイプ3の禁止令になってくると、しょっちゅう「死にたい」とか「消えたい」というふうに思うことがあるかもしれません。

      タイプ1くらいだと、大きな大きなストレスや、何かが本当にうまくいかなくなった時に「あぁ消えてしまいた」と思うくらいにとどまるかもしれません。

      【存在するな】の禁止令による訴え・現れる言動

      「私は生まれてこなければよかった」「私はいない方がいいんだ」という【存在するな】を幼い頃に決断します。

      それが大人になってどんな訴え・言動となるかを解説します。

      ●死にたい

      ●消えたい

      ●生きてる意味がない

      ●生きる価値が無い

      ●ワーカホリック(休み無しに働いて、自分の身体を痛めつける行為)

      ●あからさまに死ぬようなことをしてしまう

      ・無謀な運転(自分の命を危険にしている)

      ・暴飲暴食(自分の身体を痛めつける行為)

      ・ヘビースモーカー(スローモーションの自殺)

      など。

      【存在するな】を決断した年齢が小さければ小さいほど深刻な決断になりますが、こういったものが訴え・言動として現れます。

      こういったものの背景には【存在するな】があるというふうに考えて対応していきます。

      死にたくて、死にたくてたまらなかった私

      わたくし、梶間久美子は【存在するな】のタイプ3の決断がありました。

      わたしのした決断は『女の子で生まれた私はいらない』『女の子の私は生きる価値が無い』『私なんて生まれてこなければよかった』です。

      正に【存在するな】の決断です。

      次女の私は、両親に望まれていないと日々の様子や態度からメッセージを受けて私自身で【存在するな】を決断しました。

      カウンセリングを受けて初めて分かりましたが、私の決断はタイプ3でした。なかなかの深刻さでした。

      そこに輪をかけて、小さい頃に5つ上の姉から「あなたは本当は生まれてくるはずじゃなかったんだから!」と急に言われたりして。

      なんで姉がその時、そんなふうに言ったのか前後の記憶がないので分からないのですが、言われた私はびっくりしたと同時に「やっぱりそうだよね」と妙に腑に落ちて。

      もう乳幼児期に既に決断していたから、後から言われたら納得しかないですね。

      大人になった私はうつ病になりました。

      うつ病の背景には【存在するな】の禁止令決断があります。

      来る日も来る日も、死にたくて死にたくてたまらなかった。

      死んだらどんなに楽になるだろう。

      自分を痛めつけることをしました。食べ吐き、リストカット、オーバードーズ。

      それでも治療とカウンセリングで完治しています。

      カウンセリングはもちろん、このインナーチャンジングセラピーです。

      私自身がインナーチャンジングセラピーを体験して、変化を実感しているので、揺るぎない自信があります。

      この心理療法に対する確固たる自信です。

      こころの保健室ができること

      私が【存在するな】の禁止令を決断してからインナーチャンジングセラピーに出会うまでは、記憶がある幼少期でも少しのストレスで消えたくなったり、居なくなりたくなったりしていました。

      子どもの頃は日々強く思っていたわけではありませんが、いつも薄っすら「消えたい」「生まれてこなければよかった」はありました。

      このように禁止令決断というのは、人が生まれて出てきてからの性格というものになっていきます。

      生まれてからの私の性格形成に【存在するな】の決断が組み込まれていました。

      けれども、インナーチャンジングセラピー(性格を変えるカウンセリング・内面から変わるカウンセリング)で【存在するな】を再決断してからは、「死にたい」「消えたい」「いなくなりたい」という思いが頭に浮かぶこともなくなりました。

      何かあると直ぐに「生きる価値なんてない」「生まれてこなければよかった」と思っていたのに、どこかへ消えてしまいました。

      インナーチャンジングセラピーが科学的根拠に基づいた理論と技法だからこそ得られる成果。

      こころの保健室では、このインナーチャンジングセラピーで【存在するな】を再決断するという支援をしています。

      再決断は〖私は無条件で愛される価値がある〗です。

      この再決断をすると、私が体験しているように、先の訴えや言動が消えていきます。

      たとえ今、死にたい気持ちがあってもいい。

      私は、その気持ちにびっくりしたり、引いたり、ましてや否定しない。

      それもあなたの大切な思いの一つなのだから。

      そして、あなたが諦めないかぎり、わたしは諦めない。

      【存在するな】の禁止令を解決したクライエント様の声:生きるのってこんなだったのかよ~。

      私が今まで生きてきた全てを肯定してくれた、かけがえのない宝物

      私が初めてうつを発症してから、梶間先生の「こころの保健室」にたどり着くまでに、8年、かかりました。
      インナーチェンジングセラピーは、よく“実践的”で“即効的”な心理療法、というような表現をされているようですが、実際このセラピーを受けて、どのような変化、効果があったかは、正直、言葉では言い尽くせません。
      今、何かしらの興味や、理由があってこのホームページにやって来てこの記事を読んでくださってるのであれば、何よりもまず、自分自身が体験してみる事をとにかくお勧めしたいと思います。

      私自身は、初めてのうつの回復期に、“ツレがうつになりまして。」という漫画を読み、その中に登場したこの療法に、非常に強い興味を持っていました。
      しかし、心療内科を受診したり、カウンセリングを受けても、こういったセラピーをしてくださる先生との出会いはなかなか訪れず、8年の歳月と、3人の先生を経て、ようやく念願叶ってセラピーを受ける事ができました。

      体験した事のない人が聞いたら、信じられないような、胡散臭いような話である事は承知で言いますが、本当に、セラピーを受けたその日、その時から、人生が、自分自身が、しつこいですが本当に、180度変わります。
      “生まれ変わった”とか、“一皮剥けた”とか、“殻を破った”というような感覚を、本当に体感します。
      そして何より、生きるのが楽になります。
      私は、「へ〜。世の中の人ってこんな感じなのか〜。なんだよ〜。なんか楽ちんじゃ〜ん。なんかみんなズルいなぁ。生きるってこんなんだったのかよ〜。」って感じでした。
      この感覚が、セラピーを受けた帰りの車の中です。

      そこからは、これもまた嘘みたいな本当の話ですが、体じゅうの細胞が活性化したのか?という感じで、とにかくお腹が空いて空いて…、いつもより明らかに食べまくっていましたが、2週間くらいはそれでも体重は全く増えない、という不思議な期間を経験しました。

      そして、表面的で現実的な一番の問題案件は、日々接している夫との関係性だったのですが、これもまた、言葉では説明の仕様も無いのですが、本当にあっさりと、いとも簡単に、“特になんの問題もなく”なってしまいました…。
      これには、それまでの私と夫の夫婦関係を知っていた数人の友人たちも、目を丸くしていました。
      「何かを諦めたとか、どこかに見切りをつけたとか、そういう感じ?」と聞かれましたが、そんな、小難しい話でも、頭で考える事でも、ましてや“こういうパターンだったらこう”みたいな対処法でもなく、ただ単純に、“なんか別に大丈夫”というか、そんな事すらも考えなくて良くなってしまったのです。
      セラピーを受ける以前に、その友人の中の1人から、「夫がどうだとか、親がどうだとか言っても、結局は自分なんだよね。問題は自分の中にあるんだよ。」と言われた事があったのですが、その時の私は、「分かる。それは分かってるつもりなんだけど、でもあっち(夫)のこんな態度が許せない。あの発言が理解できない。だからやっぱり私だけの問題では無くない?!」と思ってました。
      でも、セラピーを受けたら、その彼女の言っていた言葉が、頭で理解する、とか、自分を納得させる、とかいう次元を超えて、本当にストンと、自分の体の核みたいなところに、フッと降りてきたような感覚で腑に落ちたのです。

      この記事をここまで読んでくださっている方は、ここに辿り着くまでにきっと沢山の苦労と、沢山の努力をして、自分を鼓舞したり、自分自身を論破しようとしたり、自己嫌悪に陥ったり、それでも為すすべがなくて何か無いか、と模索している方かなと思います。
      そんな人にこそとにかく、“体験”してほしいです。
      本当に、何を読んでも、考えても、この感覚に至る事は絶対にできませんでした。

      梶間先生に巡り会えた事、セラピーを受けられた事は、私が今まで生きてきた全てを肯定してくれた、かけがえのない宝物になっています。
      今、つらいと感じている貴方に、とにかく体験していただきたい。
      それしか言えません。

執筆者プロフィール
梶間久美子
公認心理師
心理カウンセラー
梶間 久美子
KUMIKO KAJIMA
こころの保健室のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
梶間久美子は、愛着の無意識レベルのことから、嫌われる怖さ、居場所のなさ、劣等感、自信がないなどの自己に関するお悩みや、様々な人間関係のお悩みなどの根本解決を支援する公認心理師です。
あなたが諦めないかぎり、わたしは諦めない。

あなたをこころの保健室で待機しています。
[受付]9:00~16:00(定休日:火曜)