群馬県伊勢崎市のインナーチェンジングセラピーに基づいた心理カウンセリングオフィス
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カウンセラーブログ

    • 2024.11.29
      • 交流分析

      禁止令 ② / 拮抗禁止令(落ち込まないように保ってくれてるもの)

      群馬県伊勢崎市の公認心理師、心理カウンセラーの梶間久美子です。

      私たちは、生まれてから育ってくる環境の中で、いろいろな決断をしています。

      ひとりの人には、何千、何万もの決断があると言われています。

      決断する とは

      決断するというのは、ある状況 専門的には『刺激』といいますが、

      その『刺激』に対して

      ●どんな思考を使うか

      ●どんな感情を使うか

      ●どんな行動をするか

      こういうものを決断するということなんです。

      思考・感情・行動で1セットになります。 1セット、1セットで決断していきます。

      私たちは、生まれてから育ってくる環境の中で、何千、何万と決断しているといわれています。

      そして、それを繰り返すことで、人はその決断を強化していく。

      そして、その繰り返しがパターンになり、習慣になり、その人の性格といわれていくものを形づくっていく。

      その決断というものの中でも、その人の人生が大きな影響を受けるものがあります。

      それを禁止令決断といいます。

      禁止令決断というのは、その人の人生に大きな影響、それはネガティブな影響を与えるものです。

      なので、その禁止令決断を再決断する。つまり解決していくというのがカウンセリングの中心テーマになることは多いいです。

      例えば、小さい頃、親が自分のことをあんまり愛してくれていないと自分が思っていて、

      だけれども弟の話はよく聞いてくれて、なんだかお母さんもお父さんも嬉しそう。

      けれど、わたしの話はすごく面倒くさそう。

      そういう場合、その子はどういう決断をしていくか。

      「わたしは両親にとって大事じゃないんだ」

      「弟はとっても重要だけど、わたしは重要じゃないんだ」

      そんなふうに思って(思考)いる時は、なんかだ悲しい(感情)。そんな時は弟に意地悪する(行動)

      これは両親が、その子に与えている『重要であるな』という禁止令メッセージということになります。

      そして、その子は『わたしは重要ではない』という決断をすることになります。

      この状況、つまり『この刺激』に対して、その子がそう決断したわけです。

      親はそんなつもりは無かったかもしれませんが、その子自身が決断します。

      だから、その子はその後の人生で、繰り返し繰り返し『わたしは価値がない』『わたしは重要じゃない』というような思い、気持ち、感情、行動、こういったものを体験していくことになります。

      これは凄く影響を与えます。

      大人になって仕事をするときも『わたしはどうせ価値がない』『わたしはどうせダメなんだ』

      『他の人は出来るけれど、私なんてどうせできない、大したことない』

      というふうに思うかもしれません。

      そういうものを【禁止令】と呼びます。

      人生に悪影響を及ぼす25個の禁止令については、【禁止令 ① / 人生に影響を及ぼすもの】をご覧ください。

      拮抗禁止令:禁止令を覆い隠してくれる

      でも人は【禁止令】を決断していると非常に辛いわけです。

      例えば、『存在するな』という禁止令を決断していると

      『わたしはここに居てはいけない』という禁止令ですから、死にたくなったり、消えたくなったりする。

      そういうのは味わいたくない。避けたい。

      そこで大事な役割を果たすのが【拮抗禁止令】と呼ばれるものです。

      【拮抗禁止令】は、生まれつき、生得的に私たちが持っているものです。

      この生得的に持っているものはドライバーと呼ばれています。

      ドライバーには5つありますが、これは全ての人種・民族が持っていると言われています。

      完全であれ

      きちんと・ちゃんと・完全に・完璧に

      喜ばせよ

      他人を喜ばせよ

      努力せよ

      がんばれ・一生懸命にがんばれ・一生懸命努力しろ

      強くあれ

      自分の感情や欲求と距離を置く ※強がることとは違います。

      こうしたい・あれがいい・これは嫌だ、というような欲求。

      弱さ・傷つき・孤独、というような感情。

      こういったものから自分を遠ざける。

      急げ

      急げ。

      ドライバーを日本語では《駆り立てるもの》という言い方をします。

      この《駆り立てるもの》に親のメッセージが加わって【拮抗禁止令】ができ上がっていきます。

      例えば、『重要であるな』という禁止令を持っていると「私は価値がない」「私はダメだ」「私は大したことない」と感じたり、味わいます。

      「人と比べて、やっぱりダメだ」と味わってしまうわけです。

      でも、お母さんが喜んでくれた時《喜ばせよ》のドライバーがそこに加わって、それが【拮抗禁止令】として働いている時には「私には価値がある」と思えた。

      お母さんやお父さんが喜んでくれた時は、《喜ばせよ》のドライバーが拮抗した時は「わたしは価値がある」と思える。

      わたしは禁止令の『重要であるな』を感じずに済むんです。

      だから、『重要であるな』の禁止令が無いような、忘れたような振る舞いができるんです。

      しかし、相手が喜んでくれてない時、又は、自分が相手を喜ばすことができてないと思ったとき、わたしは『重要であるな』を実感してしまいます。

      「やっぱりわたしは価値がない」「わたしは大したことない」「わたしはぜんぜんだダメだ」と禁止令に戻ってしまいます。

      拮抗禁止令と禁止令の関係

      拮抗禁止令(ドライバー)と禁止令いうのは、

      ドライバー《もし~ならば》= 禁止令『~していい』 という関係にあります。

      ちょっとややこしくなってきましたね。 例えを用いて説明してみます。

      ・例えば、《わたしは完全で(完璧、きちんと、ちゃんと)あるならば》= 『存在していい』

      ・例えば、《わたしは他人を喜ばせているならば」》=『属していい(仲間に入っていい)』

      ・例えば、《わたしは努力して(頑張って)いるならば》=『近づいていい(人と親密になっていい)』

      ・例えば、《わたしは強く(感情や欲求を感じなければ)あるならば》=『重要であっていい』

      このようにドライバー《もし~ならば》= 禁止令『~していい』 という関係になっています。

      このように拮抗禁止令(ドライバー)は、私たちが持っている禁止令を覆い隠してくれる働きがあります。

      拮抗禁止令(ドライバー)と禁止令のセットは人それぞれ違っていて、その人オリジナルがあります。

      このように禁止令を抱えているのも関わらず、調子がいい時と、落ちこんでしまう時があるのは

      拮抗禁止令(ドライバー)が働いてくれているか否かが関係しているのです。

      日常をどんなふうに駆り立てているか、そのドライバーは人によって違います。

      ・例えば、完全であれで駆り立てている人ならば→ちゃんとできている、完璧にできている、ちきんと出来ている日は調子よく過ごせるでしょう。

      ・例えば、喜ばせよで駆り立てている人ならば→人が喜んでくれてた、人を喜ばすことができた日は気分良く過ごせるでしょう。

      ・例えば、努力せよで駆り立てている人ならば→頑張ばれている、一生懸命に努力できている日は調子がいいでしょう。

      ・例えば、強くあれで駆り立てている人ならば→自分の欲求や感情を感じないで、弱さや傷つきを感じないでいられた日は気分良く過ごすことができるでしょう。

      あなたは5つのドライバーでどれがしっくりきますか?

      そのドライバーがうまく働かない日は、落ち込みませんか?

      ご自身の性格分析の参考にしてみてください。

      こころの保健室ができること

      私たちが普段見ている姿は、拮抗禁止令(ドライバー)の姿だと言われています。

      つまり禁止令は隠れているんです。 あの25個の禁止令はどれも隠れています。

      そして、私たちが落ちこんだ時に禁止令というのは姿を現します。

      海の中にいる私たちに【禁止令】は重りとなってぶら下がっています。

      それでだけでは沈んで溺れてしまうので、沈まないように必死に【拮抗禁止令(ドライバー)】という風船にしがみついています。

      そうすることで私たちは均衡を保っています。

      大事なことは、自分に重りとなってぶら下がっている【禁止令】を外していくことです。

      【禁止令】を外すと人は、風船である【拮抗禁止令(ドライバー)】にしがみ付く必要がなくなります。

      【禁止令】にも【拮抗禁止令(ドライバー)】にも影響されずに、自分らしく生きる状態というのは、

      自分の力で、自分の行きたい方向を目指して自由に生きていく状態と言っていいでしょう。

      こういった生き方を目指すものが『内面から変わる』『性格を変える』ということになります。

      正に、こころの保健室が実施しているカウンセリングです。

      【禁止令】を覆い隠すものとして【拮抗禁止令(ドライバー)】というものが働いていて、私たちは均衡を保って日常を送っている。

      ドライバーうまくかからなくなった時、拮抗禁止令がうまくかからなかった時、私たちは禁止令に落ち込む。

      そういう状態がこないように、必死に拮抗禁止令(ドライバー)にしがみついている。

      その苦しい状態から脱失するために【禁止令】を解決する取り組みがあるのです。

      再決断という取り組みがあるのです。

      こころの保健室では【禁止令】を外すカウンセリングを実施しています。

      その成果として、これまで多くのクライエント様が苦しい状態から脱失しています。

      囚われから自分を解放していきました。

      そして囚われから解放するために取り組み中のクライエント様もいらっしゃいます。

      あなたも【禁止令】や【拮抗禁止令(ドライバー】という囚われから、ご自身を解放してあげませんか。

      どんな悩みでも、どんな困りごとでも大丈夫です。

      わたしはあなたの悩みを評価しません。

      大切に受け止めて、最良の支援を選びます。

      カウンセリングは、少し勇気が必要なのは十分に分かっています。

      いつまでも待ちます。

      あなたのタイミングでお問い合わせください。

      あなたが諦めないかぎり、私は諦めないのだから。

執筆者プロフィール
梶間久美子
公認心理師
心理カウンセラー
梶間 久美子
KUMIKO KAJIMA
こころの保健室のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。
梶間久美子は、愛着の無意識レベルのことから、嫌われる怖さ、居場所のなさ、劣等感、自信がないなどの自己に関するお悩みや、様々な人間関係のお悩みなどの根本解決を支援する公認心理師です。
あなたが諦めないかぎり、わたしは諦めない。

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