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2024.09.18
- 繊細さ・傷つきやすさ
【HSP】を用いない極めて重要な理由
■こころの保健室では、なぜ【HSP】を用いないのか。
群馬県伊勢崎市の公認心理師、心理カウンセラーの梶間久美子です。
こころの保健室では【HSP】と言ったり、使ったりしません。
ではなぜ、こころの保健室では【HSP】と言ったり、使ったりしないのか?
結論から言います。
それは、【HSP】という精神疾患が無いからです。
精神疾患の診断基準と分類というのは、実は世界共通なものが存在します。
精神疾患の診断基準と分類のためには
DSM(精神疾患の分類と診断と手引き)か
ICD(国際疾患分類)
が用いられています。
DSMは、精神疾患の国際的な診断基準としてアメリカで出版されたものです。
精神疾患の治療や研究を行う人に対して、精神疾患の基本的な定義を記したもので世界共通の診断基準として用いられています。
こころの保健室でも、クライエント様支援のためにDSM-5を用いています。
ICDは世界保健機構(WHO)の総会で承認されたものです。
精神疾患の診断においては、世界の医師のほとんどがDSMを用いていると言われています。
日本の医師の多くはDSMの基準で、うつ病とか、不安障害とか、パーソナリティー障害などの診断をしているわけです。
このDSMやICDに【HSP】というのは出てきません。
このようにそもそも、【HSP】という病名が無いし、科学的根拠のある定義や世界共通の診断基準が無いのです。
ということは、医師に診察してもらっても「あなたはHSPです」と診断されることは無い、はず。
こころの保健室では、科学的に根拠のあることが大事だと考えます。
ですので【HSP】と見立てたり、扱うのではなく
『傷つきやすさのある人』とか『とても繊細な人』とか『感受性が高い人』というかたちで
カウンセリングさせていただいています。
心理学の世界でも、流行りがあります。
注目されるものが時代、時代であるのは知っています。
ただ、こころの保健室では、流行りや話題性に左右されることなく
きちんと調べて、本質を重要視しています。
そのためにもDSMに記されているかどうかを、しっかりと確認します。
そのうえで、カウンセリングを実施しています。
これからもこころの保健室では、正しい基準をブレることなく
本質重視のカウンセリングをご提供して参ります。
どのようなお悩みでも、お気軽にお問い合わせください。
カウンセリングオフィスこころの保健室
公認心理師 梶間久美子
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梶間久美子は、愛着の無意識レベルのことから、嫌われる怖さ、居場所のなさ、劣等感、自信がないなどの自己に関するお悩みや、様々な人間関係のお悩みなどの根本解決を支援する公認心理師です。
あなたが諦めないかぎり、わたしは諦めない。
あなたをこころの保健室で待機しています。