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2023.11.16
- カウンセリングのこと
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- 日記・コラム・つぶやき
クライアント様の語られるストーリーから解決の糸口
群馬県伊勢崎市の公認心理師、心理カウンセラーの梶間久美子です。
今日のお仕事が終わりました。
カウンセリングでは、クライアント様のそれぞれのストーリーが語られます。
カウンセラーが関わることで
何気ない出来事に思えていたことや
関係ないと思っていたことが
今の悩みや不安や心配に関わりがあることに気づかれていくことがあります。
それは、カウンセラーが意味づけするものではありません。
語られながらクライアント様の中で繋がりや意味があることに気づかれるのです。
カウンセラーと話すのが雑談と違うのは
クライアント様から語られるものには
まだご本人にも分からない、無意識レベルのものを
捉えていこうという関わりをすることです。
それは、知識とトレーニングにより
そのような関わりをさせていただきます。
それは、重箱の隅を楊枝でほじくるように落ち度を探すような
又は尋問のような聞き方はしません。
私の前で、自然に語られる全ての言葉は言霊だと思いながら
ここに居させてもらっています。
全てが支援のための大切な言霊です。
現在の辛いパターンや
現在の不快な気持ちになるパターン。
なぜそのパターンを習得したのか?
それは、その頃のあなたにとっては一番良い方法。
自分を守るために一番良いものだからです。
私も手放したストーリーが幾つもあります。
そのひとつのストーリーについて書いてみます。
私はアンパンマンのように、揉め事があると助けに入って
困っている人には自分の頭を差し出して
揉め事をおさめる、というストーリー。
一見、正義のヒーローみたいなストーリーだと思いませんか。
自分では『「正義の味方」じないか』と思っていました。
けれど、カウンセラーに対して私自身が語ることにより
無意識レベルのことに気づいていきました。
意味づけがなされていきました。
結果的に私のストーリーは
『揉め事を探しに出かけては不快な気持ちにさせて、自分を犠牲にする』
というこだったのに自分で気がつきました。
確かに私は「また誰かが揉めてる。何とかしなくちゃ」
という慣れ親しんだ考えや気持ちがありました。
私にとっては、いつも誰かが揉めている感覚が昔から張り付いていました。
それは、嫌な気持ちだし、嬉しくない、不快な気持ちなのにやっている、私のパターンでした。
何とかしないと居場所がなくなってしまう。
何とかしないと大変なことになる。
そんな不安や怖さから必死でやっていたパターンでした。
わざわざ揉め事をさがすこと。
自分を犠牲にしてまで。
は、もうやめたいと心から思いました。
そりゃ探したら、揉め事はいつでもあります。どこかで誰かが揉めています。
私のアンパンマンは自分が終わりにしない限り終わらない。
私はカウンセリングを受けて
アンパンマンを辞めました。
自分の持つパターンを手放したのです。
揉め事があるか、無いかが気にならなくなりました。
たとえ揉めていても、当人同士のことであり、当人同士の解決する力を信じよう。
そして、助けを求められたらその時には、私が出来る範囲で何かをしよう。
という考えや気持に変わりました。
誰が揉めたとしても、私には居場所がある。
不安から安心感へ変化していきました。
人の数だけストーリーがあります。
みんな違います。
もし、そのストーリーからのパターンが
もう必要なくなったり
もう不都合なものになっているとしたら
いつでもカウンセリングで変化していくことができます。
今のあなたにとって心地よく、安心できるものに
いつでも脱皮することができるのです。
今日は20代~70代の方々が
ご自身のストーリーを語って下さいました。
私は、お一人お一人のその姿に畏敬の念を抱きました。
私に手伝わさせてくださりありがとうございます。
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梶間久美子は、愛着の無意識レベルのことから、嫌われる怖さ、居場所のなさ、劣等感、自信がないなどの自己に関するお悩みや、様々な人間関係のお悩みなどの根本解決を支援する公認心理師です。
あなたが諦めないかぎり、わたしは諦めない。
あなたをこころの保健室で待機しています。